まわりの人に快く動いてもらうための言葉遣いについて

家で仕事する日々が続くと、働く雰囲気というものを割と気にするようになってきた。

なんとなく、「あ、これは言うと損する言葉かも」とか「こういう言い方すると良いかも」みたいなのを自分用のメモみたいな感じで書いておこうかなと思う。

 

DONT: 「影響範囲が大きい」

対話中に見積もりを求められるときには無意識に使っている言葉。

影響範囲が大きいという言葉からは、結局の所「私はそれには協力しない」という"暗黙の姿勢"だけが伝わる。

難易度が高くて、ちゃんとできる保証がない・・・だとすると

「このロジック読み解くのに○日くらいかかってしまいそうだけど、いい・・?」

「今すぐにはうまいやり方が思いつかない・・・」

→へんに客観的な言い方をせずに、"私"を主語にして言ったほうが良さそう

まじでその決断をしてほしくない・・・だとすると

「うーん、この機能にどのくらい情熱ありますかね?」

「なんか別の方法でうまいことできないかなー・・」

「同じ工数つかうなら、△△の機能改善のほうをやってみたい/注力したいな」

→本当にそれが最善なのか?と確認とったり、別の策を一緒に考えたいという姿勢を第一に示したほうが良さそう

DONT: 「もとの作りがよくない」

何かを改造しようとしたら「うわぁ、なんだこれ!」っていうコードを見てしまうことは稀によくある。ただ、それを頭ごなしに否定するのは・・・

もし隣にその機能を作った人が座っていて、たまたま言葉を耳にしたらどんな気分になるだろう?

実は作った当時にはちゃんと理由があって作ったものかもしれない。何らか課題があってお試しでやってみただけなのかもしれない。どうしても暫定対処するしかなかったのかもしれない。

楽しい雑談や議論ができたかもしれないところが、「作りが良くない」なんて言ってしまうと一気に雰囲気が悪くなってしまう。

とにかく作った人を尊敬する。話はそれからだ。

作った人に対して尊敬の念をとりあえずでも持とう。そうすると、まずはgit logなどなどをみて、作られた経緯を今一度確認しようと思うはずだ。

それでもなんでこんな作りになってるの・・?というところがあるとすると、直接作った人に聞く。(すでに退職している人だったら諦めるしかないがw) だいたいそういうケースでは、何らかの未練が存在しているので、話す余裕があれば当時の思考過程をいろいろ聞く。で、本当にその未練をバッサリ消すのが良さそうかを合意する。

みたいなことができたら理想的なんじゃないかなぁと思う。

DONT: 「デザインが出てこないと手をつけられない」「プロダクトオーナーに判断してもらわないといけない」

私個人的にはたぶん言ったことはない気がするけど、世の中的には結構使われてる気がする。

ウォーターフォールなプロセスだとこういう態度は正しいと思われがちがけど、これって「自らの作業効率化のため」であって必ずしも他人を思いやっていないよね。

本当に手戻りが嫌なのだとすると・・・

「○○画面のデザイン、リストにするのかカードにするのか他のなにかにするのか、方針が変わると実装が大きく変わるので明日の昼までに決めたい」

→単純に丸投げするような言い方をせずに、選択肢を一緒に考えるように言えると良いんじゃないかなぁ

なんらかの判断に自分が担当/責任を持つのが嫌なんだとすると・・・

「○○画面のデザインのところ、デザイナでまず原案出して欲しいな。それみて議論したい」

→全部考えてくれ、ではなくてベースを作って欲しいという言い方にして、担当/責任はとらずとも協力はしたほうが良さそう

「私は○○がいいとおもってるけど、判断は△△さんを信じておまかせするわー。」

→英断に期待している!という言い方をすると、言われた方は(単純な丸投げよりも)快く&期待に応えるための判断をしようと思うんじゃないかなぁ

 

 

まとめ

結局のところ

  • 他者尊敬は大事だ

に尽きるのかなと思う。