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2009年頃にショパンの幻想曲と舟歌を弾いたのが最後で、そこから実に17年ぶりのピアノ演奏会への出演。
かるく振り返り記事をかいておく。
選曲
今回のみやまっくす音楽祭は、入退場含めて10分以内というルールがあるので、だいたい8分前後くらいで弾ける曲を選ぶ必要がある。
自分はショパン以外は練習で飽きてしまうので、必然的にショパンの曲で、まぁまぁ見栄えして弾きごたえもある曲。
あとは、2025のショパンコンクールで4位だった桑原志織さんの演奏は全部聴いてたわけだが、なかでも印象深かったのは2次予選と3次予選の選曲。
ただ、8分前後の曲というのは意外と少なくて、舟歌、英雄ポロネーズ、スケルツォ第3番の3つくらいだ。
舟歌と英雄ポロネーズはどちらも過去にステージで弾いたことがあるので、となると...スケルツォかなと。
この曲は一般市民への知名度はほとんど高くないが、意外と過去にもショパンコンクールの演奏者による音源がYouTubeにたくさん上がっている。
桑原志織さんの演奏はこれ以上の素晴らしい呼吸の取り方があるかと思うくらいに自然で美しい演奏なわけだが、他の演奏者でもKate Liuさんの何かが憑依したように思える特徴的な演奏もおもしろい。
というわけでこれに決定。応募した。
練習はできるが、うまく聞かせるにはどうするか...
ショパンの曲あるあるだが、弾くのはべつに音大生のような超絶技巧ができなくても弾けるが、聴かせるのが難しい。(それが楽しい)
過去の話だが、大学生のときにも誰に習っていたわけでもないので練習で一番苦労したのはそこだ。内面的な心の癒しをショパン自身が求めている要素が強い後期の作品はまだいいのだが、自分にとって難しいのはむしろ中期くらいの、一番ショパンがノリノリでかつ浮き沈みがあった時代の作品たち。今回のスケルツォ3番もそのうちの一つだ。
ただ、昔にはできなくて今にはできることが2つある。
1つめ。「わからないことはChatGPTにきいてみよう!」

聞いてみるとこんな感じのものが出てきた。

あってるかどうかはともかく、解釈の仕方として参考にはなる。
2つめ。「公開レッスンの動画をYouTubeでみてみよう」
ショパンの曲で音大生が弾くような曲であれば、だいたいその公開レッスンの動画がある。
ほかにもこういうの もあったりする。
マレイ・ペライアの動画はフレーズの取り方とか全体構成を考えるうえで、かなり参考になった。
家には電子ピアノしかないので...
さすがにグランドピアノをぶっつけ本番で弾くのはこわすぎる。本番の3週間前くらいから、福岡市内やその周辺のストリートピアノでタッチの違うピアノを何種類か触って、ピアノによって変えないといけない点はどこかを探ってみたり、
天神のほうにあるグランドピアノ弾けるレンタルスペースを借りて、YAMAHAの(ストリートピアノよりも格段に良く調律された)グランドピアノでソフトペダルを使うべき場所を片っ端から調整&楽譜にメモして、
なるべく家に実際のピアノがないことで起きそうな問題を事前に解消しておいた。
KAWAIとYAMAHAではタッチが結構違うので、完全な事前調整まではできないなりにも、これらはやっておいて本当によかった。
リハーサルの10分の使い方
カワイのグランドピアノというのはShigeru Kawaiシリーズふくめて、少々くせがある。ショパンのスケルツォ3番では、ソフトペダルを踏むべきかどうかが、ピアノによって判断が割れる箇所が3箇所くらいあった。8分ほどの曲なのだけど、リハーサルとして割り当てられた時間は10分。通しで弾いていてはあまり十分なチューニングができなさそうだ。
ということで、ここでもChatGPTに聞いてみたw

何度かためしたが、概ね想定通りの返しが来た。

この辺のアドバイスについては、ああなるほどなって感じ。ただ、それでもしっくり来なくて、結局のところ、3年くらい練習してて弾き慣れているショパンのスケルツォ4番を前半に少し盛り込んで、後半でスケルツォ3番の抜粋で調整をかけるという方針でいくことにした。

リハーサルのリハーサルでだいたい9:55くらいに収まるところまで家で調整をして、リハーサルもほぼほぼ10分ぴったりくらいでそこそこフィードバックを感じつつ終えた。
本番前はひたすら脱力

この舞台袖というのは学生で特にコンクールの場とかであればそんなに自由はないというか、ここも含めて見られているんじゃないかというプレッシャーが感じられる場所なのだが、17年ぶりに演奏会に出てみたらそこは結構違った。
そもそもで日頃からストリートピアノで何度か練習していたこともあり、人前で弾くことの緊張感はゼロ。「ああ、たくさんの観客だ、どうもー」くらい気楽にいけた。あとは、演奏会だと結構自由で、あまりに冷房が寒いので少しだけ外に出させてもら立ったり、立って歩くくらいなら許される感じだった。なので、今回はひたすら手の体操, 特に脱力をやって過ごした。
本番どうだったか
結論から言うと、実は結構失敗した。特に焦って弾いたわけでもないのだけど、速く弾きすぎてリズム感がコントロールできてなくて焦っているように聴こえる、という印象が強めの演奏になってしまった。ほとんどの人には別に気にならなかったらしい(むしろ速く弾いてる部分が技巧的に見えたらしい)が、こういうのは自分が思い通りに弾けたかどうかが一番大事なのである。
あとからリハーサル時の動画も見返してみると、どうもリハーサル時からそのような傾向があり、おそらくピアノが想像よりも遥かに軽々弾けることで突っ走ってしまう部分が出てしまったんだろう。
ただ、中間部の比較的ゆったりめな部分は、練習のときに結構テンポが不自然になりやすくて苦労してたんだけど、本番ではちょうどいい具合に弾けた。メゾピアノ以下の音量域の広さは流石にカワイの最高峰ピアノだけあって綺麗だった。逆にフォルテ以上が、しっかり表現をねちっこくやらないと、全部同じに聴こえてしまう(これはどちらかというとカワイのピアノではなく、みやまっくすのホールの設計によるところが大きそう)というのが攻略できず、やや単調な表現になってしまったかもしれない。
総じて、ド素人が17年ぶりに弾いてみたという前提ではいい演奏だったんだろうけど、演奏会でショパンを聴かせるという観点ではまだまだ改善の余地がたくさんある、そんな演奏であった。
まとめ
電子ピアノしかなくても、音大卒/ピアニストが本業じゃなくても、工夫しつつ1日1~2時間練習を重ねてピアノ慣れしておけば、演奏会でそこそこに弾くことはできるというのは今回でわかったので、またチャレンジしてみようと思う。














