「してもしなくてもいい転職」をするに踏み切った話

yusukeiwaki.hatenablog.com

から1年とちょっとが経ち、あまりに福岡市が住みやすすぎたので(誇張w)7/1から福岡の会社に転職しました。

しないといけなかった転職(前々職の話)

前々職である富士通は、割と明確な理由で退職していました。

2014年頃に発売されたらくらくスマートフォンのある機能を当時かなり本気でつくっていて、多分その成果は一部の(直属ではない)偉い人には評価されてたと思います。なんですが、「遅刻が多い」とかつまらん理由で人事評価下げられちゃったんですよね(苦笑)

みんな成果だしてて遅刻なくやってるなら納得いくんですが、実情は

  • 窓際に置かれている置物みたいなオジサンに月額80万以上課金されている
  • 夜は生活残業して、朝は悠々とフレックス出社してまわりに迷惑かけている社員も周りにけっこういた

みたいな環境(雑な説明ですみません…)だったので、そりゃ納得いかないし仕事に身も入らなくなる。超絶尊敬する人も4人くらいは居た(いまだに尊敬している)んですが、それ以上に富士通のために働く不快感が強かったので転職しました。

(完全に過去の話です。今の組織が同じではないと思うので、その点はご注意ください)

 

しなくてもいい転職(今回の話)

それと比べると、今回の転職はあまり動機がはっきりしていませんでした。

古株なエンジニアが改めてUXの回復に取り組んでいる話 - クラウドワークス エンジニアブログ を書いてた頃には実は今の職場の面接すすめてたんですが、毎度「どうしても転職しないといけないとは全く思っていない。今の会社と比べて「これだ!」と思える何かがあれば転職したいと思っている」ということを面接で言っていました。

CW社は

  • 社長のビジョンとプレゼン能力が本当に神がかっている
    • ウマが合わないでやめていく人も時々いるけど、個人的にはかなり尊敬している
  • エンジニア文化が昔から尊重されている
    • 一時的にそうじゃない時期もあってやめていく人も結構いたけど、個人的にはそれは誤差の範囲と思っている
  • 部門やチーム間の垣根は有るようで無いので、結構いろんなことをやれる

という環境で、少なくともあと3年くらいはいても大丈夫だろうという感触はありました。

 

ネガティブなことはないの?と言われると無いわけではないのでそれも一応かいておくと、

  • 個人的にはクラウドソーシングを「大企業ではたらく人が、気軽にスキルアップできる&感謝されて幸せになる手段」として布教したかったんだけど、営業利益のほとんどはおそらくフリーランスとプロいライターによって支えられていて、施策もそっちに寄りがちだった。
  • 1つ隣の部署やチームくらいまでは仲良くお互い理解して仕事してるんだけど、2つ隣くらいの部署/チームがなにやってるか(なにを求めて仕事を遂行しているのか)全くわからん。
    • なので、目標で「○○の数字を△△%あげよう!」みたいな話になっても、誰がどう働きかけてそこを目指すのか、みたいな話にはならない。(なったとしても実感が伴わない)
      • ようするに目標設定も評価もわりと形骸化してた
        • そういえば年収は4年勤めてほとんど変わらなかった

みたいなところはあった。それでも富士通に比べれば、辞める理由なんてなかった。

 

じゃあなんでわざわざ転職??

今後のことを考えると、組織の課題解決屋として活躍する経験積んでおかないと、いつまでたっても歯車のままで人生終わっちゃうなー

みたいなことを考え始めたのが一番のきっかけです。

確かに今すぐ転職しないといけない理由はないんだけど、何もしないとただただ歯車街道・・・。とはいえ経験のない人がいきなりリモートで(4年勤めて良くも悪くも慣れてしまった)組織の課題解決なんてできないので、やっぱり福岡でなにか仕事探して経験積みに行こう、という感じで考えたのでした。

ただ、福岡もやっぱり地方都市あるあるなところがあって、

  • SIer天国。あとはイケイケの(安い給料の)ベンチャーが少し。
  • 意思決定はみんな東京でやってしまうから、地方支社だと不快な思いをすることがある
  • リモートワークできますって宣言してる会社も蓋を開けてみると数人だけが時々リモートしてるだけで、そういう設備投資が全くされていない

みたいな会社ばっかりで、半分諦めてました。

ただ、Wantedlyで2社くらい、↑には全くあてはまらない気になる会社をみつけちゃったわけです。隠さずに言うと、

  • ぬーらぼ
  • アイキューブドシステムズ

の2社。

面談を通じていろいろ話をきいて、「これはマネジメント超絶苦手な自分でも、組織の課題解決屋として会社の成長に貢献できるチャンスがありそうかもー」と薄々思って、一か八かではあったものの転職に踏み切りました。

 

転職をした結果

少しオチンギン下げての転職になってしまったので、まじでお金がなくなってきたぞ。

副業でRails 4→5のお手伝いとか、Androidアプリつくってくれとか、負債解消してくれとかやるんで、お仕事ください(違w

 

さいごに

CW社の人からすると「なんでいきなり転職するん?」みたいな感じだったと思うので、とりあえず適当に書いてみました。

うーん、おれ文章下手だな・・・・・・

RubyKaigi 2019に参加する関東のエンジニアに読んでほしい福岡ガイド

RubyKaigi2019まであと1ヶ月ですね。今年は福岡開催です。

これを書いている私はどういう人かというと、川崎に長らく住んでいたけど諸事情により1年前から福岡に住み始めたエンジニアです。まだそんなに福岡のことは知りません。逆に言うと、「東京のときのここがよかったなー」「福岡のこのあたりはまじで住みやすいポイントだわー」みたいなのが新鮮なのではないかなーと思います。

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とりあえず関東のエンジニアのみなさんに、福岡をより知っていただきたいなーくらいで書いてます。

あらかじめ書いておきますが、かなり偏見に満ちたガイドですw

"コンパクトシティ"

福岡市は、都市圏がとても小さい。完全に自分のイメージだけど、

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このくらい。

比較のためにいうと、東京だとこれがエンジニアのみんなの馴染み深い

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渋谷と恵比寿+500mくらいの圏内くらい。

交通手段について

交通の中心は地下鉄。ただ、地下鉄は初乗りが200円、3, 4駅(約8分)以上乗れば260円、と、東京に比べるとかなり割高です。

バスはもうちょっと安い&郊外だと便利なんだけど、都市圏では渋滞がひどいのであまりおすすめしません。

雨が降っていないなら自転車での移動が最強です。そう、福岡にはメルチャリ がある!!! ふつうにバスより早くて安いです。

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駐輪ポートや自転車が最近かなり拡充された&アプリもだいぶ親切になってきたので、導入初期にくらべるとだいぶ利用しやすくなりました。

エンジニア的な視点で見ても、ユーザ体験的にも楽しいシステムだと思います。福岡に来たときにはぜひメルチャリ使ってみてくださいw

Rubykaigiの会場の国際会議場にもポートはあります。天神駅周辺にポートが少ないのがやや難点ですが、ぶっちゃけそのへんに放置されてることも多いので、見つけたらぜひ利用してみてください。

飯(not 酒)について

エンジニアの皆さんは飯屋はコスパのいいところが嬉しいですよね。(偏見w

とりあえず迷ったら、天神PARCOの地下に行っておけば間違いないと思います。いかにも福岡らしいものが食えるかと言われると微妙ですが、福岡住んでてかなりリピート率高いお店がたくさんあります。どの店もコスパが良いです。

寿司🍣は、ひょうたんあたりに行っておけば間違いないと思います。(2時間待ちくらいの行列ついてることもあるので、その場合には持ち帰りで注文して宿で食べるとかすれば、15分待ちくらいで食べれます)

水炊きはおいしいですが、お店で食べるとあほみたいに高いので、airbnbで宿をとってる人は自炊することを強くおすすめ します。地下鉄の薬院大通駅六本松駅の近くにボンラパスっていうスーパーがあります。ここでまぁまぁいい感じの博多地鶏や赤鶏が買えます。あとは野菜を適当に買えば、1人あたり1000円もかからずにそこそこ美味しい水炊きが作れます。(といっても、そこまでやるひとはいないですよねww) ...するのは辞めましたw  そこそな有名店で食べれば(それぞれのお店で特徴はありますが)どこでも美味しく食べれると思います。

ちなみに、博多は良くも悪くも東京都博多区みたいな感じがあります。珍しい(福岡らしい)ものが食べられるのはたぶん博多が多いんですが、博多で食えるものは同じくらいの値段出せば東京でも食えるんじゃないかなー、って...。(かなりの偏見

酒について

福岡に来てからまともに飲み屋にいったことがなくて、わかりません・・・

お惣菜・お弁当について

結構たくさんいいお店はあるんですが、ぜひ 天神駅makii のお弁当 は召し上がってみてください。コンビニの2倍くらいの値段はしますが、冷めてもおいしく、飽きないです。あと、腹持ちが結構いいです。(マキイバーガーっていうのもあって、モスにくらべると美味しさは多少劣るかもしれませんが、これも腹持ちがめちゃくちゃ良くておすすめです)

博多や福岡空港などにいくつかお店がある、峠の玄氣屋っていうところのおにぎりも結構おいしいです。

お土産について

個人的に絶対おすすめしたいのがよつばドーナツです。

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よほど甘いものが嫌いな人でなければ、間違いなく喜ばれます。

本店は薬院大通駅にあって若干行きづらいですが、物は普通にスーパーマーケットに売ってます。天神だと、ソラリアステージの地下1階のレガネットとか、2階のマネケンのワッフル屋の3軒くらい隣にあるレガネットキュートとかで売っています。

ショートニングが入ってないので、コンビニのドーナツとかミスドみたいにネッチョリしてないんです。糖分不足のときは3つくらい余裕で食えると思いますw

福岡らしさがない? まぁそうなんだけど、エンジニアなら福岡らしいおみやげより美味しいおみやげのほうが喜んでもらえるじゃん?(偏見w

(追記)ゴミ箱とコンビニについて

福岡市は、東京に比べるとコンビニや駅のゴミ箱がかなり少ないです。(コンビニは、屋外にゴミ箱を設置しているところはほとんど無く、だいたいレジの近くとかにゴミ箱が置いてある) なので、なんとなくコンビニで買ったお菓子のゴミがなかなか捨てられない、みたいなことが起きるかもしれません。福岡市はそういう場所なのです。

あと、コンビニでレジ待ちをするときに、東京だと基本的にYの字(列は1つ、空いたレジに順番にいく)で並ぶとおもうんですが、福岡だと川の字(それぞれのレジに独立に並ぶ)なお店が結構あります。最初は「なんだこのマナーの悪いやつらは!!」って思うかもしれません。別にマナーが悪いわけではありません、たぶん文化差です。福岡市はそういう場所なのです。

(福岡に住み始めて最初の1ヶ月くらい戸惑ったポイントを思い出したので、なんとなく追記してみましたw)

まとめ

とりあえず

  • 天神の周辺に宿をとって
  • メルチャリに乗って会場に行って
  • 天神PARCOの地下で夕飯を食って
  • そのへんで適当に飲んで
  • 帰る日には天神makiiのお弁当を買って
  • ついてに地下1階のレガネットでお土産のよつばドーナツを購入して

過ごせばいいんじゃないかな(ものすごくいろいろ偏見w

「ジョブ理論」を読んでみた。

まじでこれは良い本だった

自己啓発本ではないし、いい仕事の仕方を説明した本でもない。

純粋に「ジョブ理論」を説くことに専念した本。(ふつうに大学の講義とかでありそうなやつ)

 

「ジョブ理論」に基づかない平凡な施策が失敗していくさまを結構なページ数さいて書かれている。このあたりが、自身の過去の経験と照らし合わせることがしやすく、納得しつつ読みすすめることができた。

自分の場合は、ただ偶然にエンジニアリング組織論への招待Kindleで読んだら、ついでにレコメンドされたので読み始めたのがきっかけ(苦笑)なんだけど、普通に本屋にでかでかと並べて欲しいなって思った。

読んでいて、脳裏で想像していたこと

業績とかの数字が上がるのは、「数字を上げる施策をしたから」ではなく「熱心に使う人がいるから」

競合他社がいい感じのUIで機能を作っていて、そこそこいい感じにユーザを獲得できている。

それに対して、多くの場合には、

  • 競合他社のUIのどこがいいのかを分析する
  • 自社でもやるには何を作ればいいか、最短で実現できる方法を考える
  • ペルソナとかカスタマジャーニーマップとか作ってみて、どういう使い勝手が競合他社より理想的かを考えてみる

のような作業が発生する。

それで実装してみると、確かに使い勝手は多少良くなっているので、なんらかの数字は少し上がる。さて、次なにしよう・・・。

 

これが「ジョブ理論」からすると完全に反面教師的な流れだなと思った。

  • 競合他社が使われている理由は本当にUIなの?
    • 熱心に使われているのか、仕方なく使われているのか?
  • そもそもその提供機能周辺に関しては"競合"なの?

あたりを都度詰めていかないと、(典型的には複雑度が増してメンテしきれなくなって)失敗するパターンだ。

数値的な評価は「仮説がおそらく間違ってはいない」ということだけ実証できる

ちょうど3年くらい前に、今の会社をやめようと思ったくらいイライラしていた時期があるんだけど、そのころのチームリーダー(?)の方針は「まずは測定をしてみてユーザがどこに困っているのかを正確にみてから、次の施策を具体的に考えよう」だった。

自分は、数字にこだわることが嫌いで、"数字を上げに行く"ことはさらに嫌いだったので、これは地獄でしかなかった。当時は「ユーザは数字で動いているわけじゃない」とか「自分らが実際に当事者として使ってみて不便なものが、多様なユーザに提供して便利なはずがない」とか、いろいろ反論はしてたんだけど、まぁ聞く耳もたずの人だったので完全に暖簾に腕押し。

で、「ジョブ理論」読んでちょっと思ったのが、そもそも「見るべき数字」というのは深い洞察にもとづくストーリーや仮説(「ジョブ理論」でいうところの "ジョブ")があって、初めて測定指標になるんだということ。

"会員登録率" とか "○○画面での離脱率" とかそんな表面的な数値は、よほど洞察深く見える人じゃない限りは、眺めても混乱するか眺めて終わるだけなんだ、と。

幸いにして、直近半年くらいの業務ではこのあたりはかなり満足できる環境にあるので、何か改善をやっていかねばと思うには至らなかったけど、過去のイライラの説明が自分なりについたのは大きな収穫だった。

 

まとめ

みんな読もう。

次はAmazonのレコメンドにしたがいイノベーションのジレンマ読む。