この中で、
個人的にはクラウドソーシングを「大企業ではたらく人が、気軽にスキルアップできる&感謝されて幸せになる手段」として布教したかったんだけど、営業利益のほとんどはおそらくフリーランスとプロいライターによって支えられていて、施策もそっちに寄りがちだった。
こんなことを書いてたんだけど、CW社を離れて1ヶ月、客観的にクラウドソーシングというものを見れるようになってくると、やっぱり発注される仕事の質の底上げ必要だよねって思ってきている。
気軽に副業できる案件ってどんなもの?
「仕事」というものには責任がつきまとう。とはいえ、いつまでも責任を負わされるものは気軽ではないし、なるべくリピートしたくない。ようは、一回ポッキリの仕事がとてもクラウドソーシングに相性がいいと思っている。
それって具体的にどういう仕事?というと、自分がいままでやったことあるものでいうと
- 特許の実施例に書いている内容を実際にAndroidで実装してほしい
- IoT機器の、音声認識部分(Androidで実装)の施策をしてほしい
- 特定のサイトだけを閲覧できる、専用端末向けのブラウザを作って欲しい
などだ。
裏を返すと、
みたいなのは自分のなかでは地雷案件とおもっている。
仕事の質の低下は、発注者の質の低下のせいだ
質が良くない発注をする人は昔からずっと居たには居たんだけど、最近はその割合が増えてる気がする。(良い発注者が減ってるだけかもしれない)
あらかじめ1つだけ書いておくと、世間で騒がれている「安すぎるだろ!」みたいなのは個人的には質が低い発注とは思っていない。
「どういう発注者はダメなのか?」を2019/08/05現在のクラウドワークスの「仕事を探す」の検索結果ベースで解説していく。
無料求人広告媒体としてクラウドソーシングを使っている
こういうやつ。極端に言えば、仕事に対する募集はしていない。ただエンジニアを募集しているだけ。
まるなげくん
こういうやつ。
「まるなげくん」っていうと発注してるひとが気分を害するかもしれないので、一応ことわっておくと、「もっと細分化して発注してくれたら気軽に仕事受けられるのに!!もったいない!!」というもの。
「iPhoneとAndroid両方お願いします♪」っていうのは非常にありがちなんだけど、世の中的にiOSとAndroid両方できる人ってまずそんなにいない。
- iOS版アプリだけ、Androidアプリだけって発注してくれたらいいのに!
- 「まずは試作だけ」「試作は有るので、プロダクションレベルにブラッシュアップする開発をしてほしい」ってフェーズ分けてくれたらいいのに!
と思うわけです。
ちなみに最近、割合として最も多いのがこのパターンだと思います。あくまで感覚値ですが。
検収能力のない発注者
これは具体例さすがに挙げれないw
けど、今までで"間違って"受注してしまって苦労をしたのが全てこのパターンだ。
冒頭で「安い報酬はそこまで問題じゃない」みたいなことを書いたのはこれが全てで、契約時に安い報酬を要求されたら単純に断ればいいだけだからだ。問題なのは、契約して、モノを作ったあとで「私にはこれが正しいかどうかわかりません」と言ってくる発注者たちだ。
時間かけてモノをつくったのに報われず、精神的にかなりつらい思いをする。
雑感
「まるなげくん」と「検収能力のない発注者」って実はけっこう共通項で、
やっぱり今の日本は多重下請け構造があるし(先日話題になったセブンペイとかまさにそう)、そういう延長線上でクラウドソーシングを利用している人だとどうしても検収能力がないまるなげ発注をしてしまうと思う。
クラウドソーシングのサービスは、会社存続のためには高額の発注をしてもらわないといけないので、やっぱり大きな企業の人に対して「クラウドソーシングで発注してね♪」みたいな営業をすることになるのは致し方ないと思う。ただ、そこでまるなげくんをそのまま許容してほしくはない。
- 発注者に対して、フェーズやスコープを絞って発注したほうが、お互いに得をするよ!っていうことは教育してほしい
- フェーズやスコープを絞って、発注者自身が検収できるようにタスクを分割しないと、お互い損するよ!!!っていうことは教育してほしい
まるなげくんに営業したあとに、↑みたいな教育なりコンサルなりも一緒にやると、もっともっと仕事の質あがるんじゃないかなーって思う。
まとめ
最近、副業したくても微妙な仕事しかクラウドソーシングになくて不満を書いた記事でした。